盗撮や痴漢被害って結構多いみたいですね。
いわゆる【癖】というものの一つでしょうか。
被害者は男女ともにありますが、やはり女性の方が圧倒的に多く、正確なデータというものは資料によってまちまちで分からなかったのですが、総合的にみると少なくても女性全体の1割以上は被害経験があるようです。
当ルームの様な小規模な窓口であっても一定の相談件数がありますから、恐らくは全体的な経験者は福岡県だけでも相当な数字になるのではないかと思われます。
面倒だという理由からその殆どのケースで通報されていないということも調査から分かっていますが、痴漢や盗撮は被害者の尊厳を大いに無視した立派な犯罪行為です。
法律的に捕まる可能性や、相手に対する精神的被害を知りつつも尚、そのような行為に及ぶということはある種の病気だといわれる所以なのだと思いますが、私個人の解釈では『病気の人もいる』という捉え方をしています。
何故なら薬物も性犯罪もそうですが、自身で狡猾に計算しながら行動している人達も存在しているからです。
やめるやめないも状況によってある程度は自由にコントロールしながら続けているというケースですね。
本当にそういう人もいます。
それともう一つが自分自身でコントロールが効かなくなってしまっているケースで、このことを病気という風に各種機関でいっているのだと思います。
分かり易くいうと、脳が勘違いしているケースと勘違いしていないケースで分けて当ルームでは対応しています。
やってはダメだ、やめたいと思っているのに毎回やってしまうという場合と、やめようと思えばやめれるが罪の意識が薄く、特にやめる必要性を感じていない為に続けているという場合ですね。
その二つのパターンにそれぞれ焦点を当てて、ご相談者と一緒に考えていきます。
過去のブログ記事『パブロフの犬』で取り上げたことがありますが、やめたいのにやってしまう場合は条件反射といって、ある特定の条件に反応して行動してしまうというもので、それが理性を上回りますから、そこに対してアプローチしていきます。
もう一つのやめる必要性をどうしても感じられない、若しくはそこに対する思考が乏しいといった場合には、理論的に本人が納得・理解出来る状態にまでカウンセリングで進めていくことになりますが、まずやめるという必要性を感じていない方が自らお越しになるケースは少ないかも知れません。
ですが、大切な誰かを心配させない為にも改めて考えてみて欲しいと思います。
その流れややり方は決して難しいものではなく、ちゃんとご自身にしっかりとした決意があればスムーズに進めることが可能なものです。
これによって盗撮や痴漢というものをやめることが出来たなら、ご本人は勿論、身内の方や将来の被害者の方まで救えたといっても過言ではありませんから、私もかなり力を入れて取り組んでおります。
心当たりのある方にお伝えしたいことは、してしまったことに関しては事実であり動かしようのないものですから、これからどうするかをしっかりと考えて、何が正解であり何が間違いなのか、どうすれば充実した日々が過ごせるのかということを改めて考えてみましょう、ということです。
カウンセラーは何かおこがましくアドバイスするものではなく、協力やお手伝いをするというイメージですから堅苦しいものではありません。
まずは決心して、そしてお気軽に胸の内をお聞かせ下さい。
今回は以上になりますが、これを読まれて心当たりのある方やその為にどちらかの施設等をお探し中の方は、これを機に少しの勇気を持って是非お問い合わせだけでもされてみては如何でしょうか?
誠意をもって対応させて頂きます。