曖昧模糊

武雄の大楠の画像

元々私はかなりの人見知りで、初対面の人と話すことが苦手でした。
緊張もしていたのではないかと思います。

でもそうかと思えば、その日の気分によってはそうでも無かったり、一度気を許すと必要以上に話しかけてうるさいところもあり、自分自身で変だなぁと感じる所がありました。

ただそれは一つの個性でもあり、特別気にはならないのですが、自分の中で多少の違和感があったのは確かです。

しかし、そのおかしいと感じている部分を上手く人に説明出来るのかと言えばかなり難しいことで、自分の中では何かが確実にあるのですが、ハッキリと第三者に対し説明出来る違和感かと言われれば、それはそれで良く分からないのです。

この不思議な人見知りは家庭環境が大きく影響していたのですが、それに気付くのは心理学や精神分析に嵌り始めた20代後半になってからでした。

逆に言うと心理学に興味を持たなければ、死ぬまで気付かなかったかも知れません。

そしてその経験から現在、私が心理カウンセラーとして活動していく中で、その違和感の正体が何なのかどう説明すれば良いのか分からない、という感覚の方がお越しになることもあるのですが、その微妙な”言葉に出来ない感覚”というものを私自身も形として理解出来ます。

第一に御自身でそこに疑念や疑問を感じたということこそがとても大切であり重要な事なのです。

ですから

「上手に何かを説明しようと思わなくても大丈夫です。思っていることを一つずつ聞かせて下さい」

と、お伝えしています。

実際その通りで、上手く伝えたいとか、どこからどう話せばいいかとか難しく考える必要は全くありません。

一つ一つ話しているうちに段々と点が線になっていきますし、そこも含めてカウンセラーの役割・器量になるのです。

さらに回数を重ねるごとに緊張もほぐれ、より話しやすくなることによって情報量も増えるので、ご相談者が理解してほしい部分をより明確にしていくことが可能になります。
なので説明の仕方が良い・悪いという事は一切ありません。

これは例えば、上手く説明出来ないけど手につかない・やる気が起きないとか、上手く説明出来ないけど死にたいと思うことがあるとか、そんなに不満がある訳でもないし、上手く説明出来ないけど全て投げ出したいとか、よく分からないけど凄く緊張するとか、共通して言えることです。

ですから、今の自分の状態をどう説明すればいいのか分からない、という方も安心してご自由にお話して頂ければ大丈夫です。
どんな内容でもスマートに明確化していくのが、カウンセラーの役目であると考えています。

OFFICE GEKKOUは、ご相談者のより良い生活の為に全力でサポート致しております。

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