悲しみよこんにちわ

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内戦の続くシリアで壮絶な拷問を受けたある兵士が、生き延びた後に受けたインタビューの中で

「自殺しようとは思いません。しかし、最初からこの世に存在しなければ良かったと思います」

と、答えていました。

当事者にしか分からない壮絶な痛みや苦しみですから、私にその言葉を否定する資格はありません。

と同時に何よりもそれは、以前に私自身がずっと思っていた言葉でした。

そこまでの思いに至る内容は違えど、その様な気持ちになったり、一度でも考えたことがある方は少なくないかも知れません。

最近特に問題になっている、児童虐待から命まで失ってしまった子供達もそうです。

大人の勝手で苦しんで苦しんで、心身共に生き地獄の様な拷問によって命まで絶たれてしまうのであれば、初めから存在しなければ良かったと思うことでしょう。

そんなことをされ続ければ仮にもし命が残ったとしても、その記憶は永遠に消えることなく心を蝕んでいきます。

そうなれば人生を楽しく過ごすことが出来ません。

本当に悲しいことですが、世の中にはその様な現実が沢山あるのです。

また直接的な虐待以外でもこういったケースがあります。

基本的に人は誰しも悲しいことや辛いことはなるべく考えたくありません。

ですから、そういった思考はどこか心の隅に置いて、なるべく考えない様にして生きています。

そのうちに自分に辛く苦しい時があったことさえ忘れ、他人の気持ちにも段々鈍感になっていくことがあるかも知れません。

これは仮に親子であっても同じことが言えます。

自身が幼少期に感じた敏感な心を忘れ、本当に嫌だったりストレスに感じていたことを、親が自身の子供に対して無意識にしてしまっていることがあるのです。

この無意識というものが厄介で、悪意が無いだけに理解への難しさがあり、子供の成長過程において大きな影響を及ぼします。

それは何年も時間をかけて少しずつ少しずつ蓄積されていくので、すぐには気付きにくいのが特徴です。

そしてこの家庭環境・親が与える影響の大小によって、精神衛生上の様々な問題に発展していくというものです。

その時、この不適切な子育ては加害者である親が全く気付かないまま行われています。
更には被害者である子供さえ気付いていないので、それが将来的に説明のつかない大きな虚無感に繋がるのです。

これは気付かない虐待、見えない虐待といえるのかも知れません。

ではこの様な心の問題に対して、どの場合でも医療で対応するのかというと判断が難しいケースもあるのではないでしょうか。

少なくとも自身の経験や様々な症例からみても万能ではないと感じています。
そしてそれは心理カウンセリングでも同じことがいえるでしょう。

今のところ全ての人に万能な対策が困難であるのが心の問題ですので、自身やその内容に適したカウンセラーの選定がかなり重要になってきます。

そしてそこから自分で自分を理解し、力をつけていくことが大事なのかなと思います。

その為には何かを我慢したり隠すのではなく、逆に自分の中の毒を吐き出していくことによって後々苦しまずに済むことが多く、溜め込むと余計に尾を引いてしまいます。

そこにカウンセリングの有効性があるのではないでしょうか。

この様な悩みを抱える方々が今後少しでも減っていく様に、『人が人を育てる』ことへの深い関心を、ここで改めて全ての人が持つ必要があるのかも知れません。

今と未来の為に。

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