2019年カウンセリングのススメ

大きな月をバックに自転車に跨る人物のシルエット

沢山の方にご支援頂き、2018年も無事に終えることが出来ました。

おかげさまで最近では多方面からご依頼やお誘いを頂き、3~4年前であれば想像もしなかった日本独自の心理カウンセリングの認知というか、広がりや需要を感じています。

ですがそれに伴い、そもそも心理カウンセリングとは何か?という定義的なものを求められることもたまにありますので、今回はこの機会に私なりの見解を述べさせて頂こうと思います。

多くは精神疾患や心が病んでいる状態の方が利用するというイメージがまだまだ強いですが、一言で表すと心理カウンセリングとは“精神心理的な相談援助”ということになります。

また、心理カウンセラーは、従事する業務が「心理相談」であるという性質上、クライエントとは既存の利害関係が存在しない「第三者性」「外部性」を有する心理職専門家であることが、「二重関係(多重関係)の回避」と呼ばれる倫理上の義務として大前提とされているらしく、これは分かり易く言うと、カウンセラーとクライエントはそれ以上の何の関係でもなく、完全な第三者でなければいけないということです。

ですから、家族や友人・知人に相談するのとは色々な意味で違ってきます。

そして単なるアドバイスとは異なり、カウンセラーがクライエントに対して明確な解決策を直ちに提示することは原則的にはありません。

これはカウンセリングという場において、クライエントが自分自身と向き合い、見つめ直していくことによって新しい理解や思考の変容に自らがたどり着き、その経験を生かして実生活に取り組んでいけるように導くことがカウンセリングの目的であり、カウンセラーの役目であるとされています。

大まかにこういったものが定義としてあり、そこに療法であったり技法であったりが入ってくるという感じです。

さらにその役目をきちんと果たせる様にカウンセラーはしっかりと学んでいなければいけませんが、ここで云う学ぶというのは、僕は自身の人生経験から学んできたことの方が重要になってくると考えており、人間性を重視した場合に教科書ベースのカウンセリングでは実践的ではありませんし、そういうカウンセリングは近い将来A.Iがやってくれるでしょう。

どんな業種でも云えることかと思いますが、時間を気にしながら教科書的なことを事務的に(上から目線的に)淡々と進める担当者と、人間味に溢れていて、細かな質問にもちゃんと答えてくれる担当者とでは、受け手は安心感や信頼度が全然違うと思います。

それと同じことで相談援助を目的としながら、まず安心感を与えることが出来なければ心理カウンセラーとして本末転倒ではないでしょうか。

そしてそれには本当に色々な人生経験がなければ、寄り添い、力になることが難しい場合が出て来ます。そうなれば自然と、自分とタイプが同じクライエント(相談依頼者)を選ばざるを得ないカウンセラーになってしまうでしょう。

そうではなく窓口を最大限に広げたカウンセラーになるには、やはり教科書ではなく自身の人生経験が重要ではないかと個人的には思っています。それから心理学ですね。
これは僕自身が悩んで相談している時期に痛感したことでもあります。

と、ここまで長くなりましたが、定義であったりそんなに難しく考える必要は本当は無いと思います。

要は第三者だからこそ可能な相談援助がありますよ、ということです。

お医者さんでもない、家族や友人・知人でもない存在だからこそ可能なことがあるのです。

私自身その力を体感しましたし、カウンセラーとなった今でも改めて実感しています。

さて2019年、今年は元号も変わります。

心機一転、心理カウンセリングというものを皆さんも一度ご利用されてみてはいかがでしょうか?

(※この記事は以前アメーバブログに載せていたものを加筆・訂正して再公開したものになります)

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