己を知る

「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」

中国の軍略家、孫子が書いた兵法書の中の有名な一節です。

それまで戦争の勝ち敗けは天運によるものと信じられていましたが、記録・分析して勝敗を人為的なものとしたのが孫子(孫武)だとも云われていて、元は軍略の為に作られた言葉かも知れませんが、紀元前500年頃の言葉にして今現在でも通用するという、まさに名言中の名言であると私は思っています。

簡単に辞典から引用すると、敵と味方の実情を熟知していれば、百回戦っても負けることはない、というような意味合いになるかと思いますが、要はしっかりと分析をしていけば物事に対処出来るということです。

この言葉は私にとって座右の銘の一つで、色んな状況において常に頭にありますし、重宝しています。

相手を知り自分を知る

例えばカウンセリングをする際にも、自分にはどれだけの知識と技量があるかを把握・理解したうえで、ご相談者の状態や相談内容をきちんと分析・把握していきます。

そこから自分には何が出来て何が出来ないかをしっかりと見極めなければいけません。
それだけ聞くと当たり前のことの様に感じるかも知れませんが、より正確に正しくとなるとこれは簡単なことではないのです。

相談内容によっては非常にデリケートな内容の場合もありますので、カウンセラーは自身の技量を見誤ってはいけません。
一歩間違えれば余計に悪い方向に進み兼ねないからです。

その代わりにきちんと“知る”ことが出来れば、必ずご相談者の力になれるでしょう。

しかし自分を知るということは本当に難しいことですよね。

自分のことなのに、自分だけでは知りえない(気付かない)ことだらけです。

基本的にはご相談に来られた方も、カウンセリングを通してまず改めて状況を知り、相手(社会)を知り、そして自分を知っていくことで方向性が見えてきます。

「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」

ビジネス面や人間関係、そして恋愛においても非常に有効な考え方なので、皆さんもここで改めて意識して実践してみて下さい。

やっぱり難しいな、と思われた方はぜひ一度ご相談に来て頂ければと思います。

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