人が抱える問題の一つに、状況によって突発的に発生する感情や行動というものがあります。
いわゆる条件反射と呼ばれるものです。
これは内外の刺激に対して神経系を通して起こる反応ですが、自身の経験などで後天的(後付け)に獲得された反射行動が条件反射であると云われています。
個人個人でそれぞれ脳にインプットされたデータがあり、そのデータと条件が重なった時に起こる反応です。
例えでよく言われるのが、梅干しを見ると自然に唾液が出てくるというのがそれですね。
これには、条件付けと言われるそこまでのプロセスが過去に合った為にそれに反応するのですが、薬物常習者や万引き行為などもこれに当てはまります。
また分かり易いところで言うと、人に〇〇と言われると頭に血が上って自分を制御出来なくなるとか、〇〇をされると突然悲しくなって涙が止まらなくなるとか、リストカットをしてしまうとか、それは自分の意志と別のものがそうさせています。
人間的な脳で抑えようとしても、インプットされているデータに動物的な脳が反応している為、心に摩擦が起きてとても苦しくなります。
その結果我慢が出来ない状態です。
それについては専門的に取り組んでいる精神科医の方もいて、自立した生活もままならない状態の方に対しても、【条件反射制御法】という有効な治療を行っている医師もいます。
これは自身の反射反応に対する疑似行動を繰り返し行うことによって、その行動には意味がない、と脳にインプットし直すというものです。
私は医師ではありませんので、それと同じ治療は出来ません。
ですが自力で生活が可能な状態の方であれば、その応用をカウンセリングに用いて、制御可能な状態に出来た例が少なくありません。
中には私が自分で驚くほどの効果を得るご相談者もいます。
考え方を変えて繰り返すことで、必ずしもそれは正解では無いと脳が完全に理解することで、反射反応を弱めていくのです。
これによって癖(へき)であったり、激しい感情であったりというものを抑えていくことが出来ます。
私自身も苦労した経験があり、一般的に非常に多い問題でもあると思いますので、お悩みの方は一度ご相談頂ければと思います。